御稚児さんの冠 修理

  • 2021.07.26 Monday
  • 10:02

お客様からの修理のご依頼

 

御稚児様の冠です

おそらく年代物

修繕前 パーツやビーズがかろうじてくっついている状態

一部パーツが欠損しています

パーツを形成している真鍮板がすごく薄くて驚愕 0・3ミリとかか?

それゆえにびっくりするほど軽量な冠 しかしすぐに曲がってしまう

ので丁寧に扱わなくてはいけません

 

 

 

 

南洋のアンティークビーズを調達して 元のビーズに足しました

元のビーズ洗ったら結構鮮やかでびっくり パーツも後補

変色止めをあえてしませんでしたので 時と共に馴染んでいくでしょう 

 

 

完成!

足りないところ無しになりました 

しかしせっかくきれいに直したのに

撮影場所がね・・(仕事場)

撮影にもこだわりを持ったほうがよいかもしれません

ちょっとした劇的改造 before-after 

  • 2012.06.06 Wednesday
  • 09:43
記事のタイトルが非常に矛盾しております
どっちだよ って感じですので
間を取って普通の改造にしておきましょう 

お客様が持ってこられた アンティークな簪を
ブローチに改造しました



かなり年代モノの銀の簪 銀洗い溶液で洗いましたが変色が深いのか
これが限度
というか 洗う前の写真を残しておくべきでした 劇的さ(いや・・普通だった)
が薄れてしまいました 
桐の葉の家紋でしょうか?家紋の周りは魚魚子(ななこ)が打っております
私が使っている技法と同じです
いにしえの同職の職人に敬意を示すためにも ヘンな改造して
草葉の影から泣かすようなことをさせないためにも 頑張ります

これをお持ちのゴージャス且つ上品なご婦人は
(これは形見の簪ですが簪としてはもう使えないので
ブローチに替えて夏に使用したい)と仰られました

とても大切な品のようです
ブローチにするには 柄を切って 扇のパーツだけにして
ブローチ金具をつけたら終了ですが
なんだか この銀の扇の後ろに直にブローチ金具を貼り付けるのが
おそれ多く 気が引けました 汚すようで・・
着けたらもう剥がせないし 取り返しがつかないし
それにそんな取ってつけただけの改造 誰でも出来そうですし
せっかくですので
ゴージャスな婦人に合うように 少々豪華な感じにしたい
 
そんなこんなでいろいろ考えまして・・  

扇に光背をつけました ブローチ金具は光背につけました
ビラビラした短冊はいくつか取れてましたが
並べなおしたら左右につけたら丁度良い数でした
なんたる偶然
扇がまっさらな銀色にならなかったので
それを生かしてアンティーク調に仕上げました
煌びやかさを添えるために 黄水晶 水晶を付け足しました



裏も模様が彫ってあったので 直で金具をつけたくなかったのです
作った光背には ワイヤーで固定してあるので
お気に召されなければ 無傷で戻せます

こういう改造はほとんどやったことが無かったですが
ちゃんと見れる感じに出来たと思います

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